オリニ土曜学校卒業に際して

早いもので、二人の娘が四年間通ったオリニ教室も卒業です。アヤオヨも知らなかった為、文字通り一からのスタートでしたが、先生のお陰で読み書きは勿論、会話も出来るまでになりました。家族で韓国へ旅行した時は、現地の方の言葉を正確に聞き取れ、大きな自信になったようです。月二回でしたが通わせて本当に良かったと思っています。私も主人もほとんど話せなく恥ずかしい思いをしてきましたが、娘達は母国語をマスターできそうです。オリニ教室には感謝感謝です。ありがとうございました。 
(土曜学校父兄:金聖姫)

 

 

 

 

 

 

 

オリニ土曜学校紹介記事


民団東京本部は都内に支部が21支部あるが、韓国語講座は15カ所、オリニ土曜学校は7カ所を開催している。都内の中でも大田支部は、韓国語講座のクラスが多く、オリニ土曜学校や韓国民謡、チャンゴ教室などを開き、精力的に活動している。
 2015年度に大田支部(黄昌吉支団長)は、入門、初級、中級、会話など韓国語講座10クラスと韓国民謡、チャンゴ教室2クラスの12講座が開催されている。今年度は、韓国語講座14クラスを用意していたが、10クラスになった。高校生から70代ぐらいまで60人ほどが韓国語講座を受講している、9割が日本人で在日は1割だ。
 10年前から大田支部で韓国語講師を務めている厳龍珠さんによると、大田支部でも他の民団支部と同じように団員を対象にした講座が中心であったという。韓流ブームなどもあってか、日本人の受講生が増え始め、3年前ぐらいから、様々な講座を増やして、現在の形になった。本来は在日韓国人ための韓国語講座を開催しているのに、日本人が多いのはどうかということが、支部内部でも議論になった。だが、在日韓国人も日本人と結婚する人が増え、一緒に勉強することは悪いことではないという考え方に代わり、最近は在日と日本人とを区別する必要性がなくなってきたという。その代わり、民団が主催する講座だけに、韓国の文化や歴史などを学べる講座づくりが今後の課題のようだ。
 また、大田支部では、民団が力を入れているオリニ土曜学校を2008年からスタートさせた。現在、支部の組織課長を務める柳榮曉さんが、自分の子どもたちに韓国語を学ばせることができないと提案したことからオリニ土曜学校は始まった。最初は3家族11人から始まったが、口コミやホームページなどをみて、2015年度は14家族27人が学校に通っている。オリニ土曜学校は、韓国語講座と違い、在日同胞や新規定住者などの子弟が中心になっている。第2・4土曜日に開催されている土曜学校は、幼児、小学校低学年、高学年の韓国語教室がある。特徴的なのは美術教室があることだ。韓国語と美術を教える権善一さんは、「子どもたちが、飽きたりしないように美術を取り入れて工夫している」と話す。子どもたちが継続して学べるように工夫されている。
 小学5年生の子供を通わせている在日2世の韓良姫さんは「子どもを通わすのはアイデンティティーを確立させるため」と答える。少しでも子どもたちに韓国の言葉や文化を学ばせて、自己確立してほしい思う親たちが少なくないようだ。オリニ学校がない支部の地域から子どもを通わせている人もいるほどだ。だが、大人たちを対象にした講座と子どもたちを対象にした講座では、やはり教え方が異なり、苦労も少なくないようだ。オリニ土曜学校で韓国語を教える金恵静さんは「子どもたちを教える教材がない。韓国から教材をもらったりするが、在日の子どもたちにはむずかしい」と語る。年々生徒数は増える一方で、教える側の対応力も問われている。                      統一日報  日付: 2016年01月02日 11時04分